ホアキン・トレンツ・リャドの絵画作品　タイトルは、リャド　ヴィラ・デステ VILLA D'ESTE

作品名

ヴィラ・デステ (リャド本人サイン）VILLA D'ESTE　

作家名

ホアキン・トレンツ・リャド
Joaquín Trénchez Llado

強い日差しに輝く緑と、その木陰が織りなす美しいコントラスト。
近くで見ると力強くダイナミックな筆致が目を引きますが、少し離れて眺めると穏やかで調和のとれた風景が現れる、驚きに満ちた作品です。
ローマ東部の避暑地として知られるティボリに位置するヴィラ・デステ。
その庭園は16世紀半ば、フェラーラの名門エステ家出身の枢機卿イッポリートにより造られました。
山の斜面を巧みに利用したイタリア式庭園で、階段や坂道に沿って美しい泉や噴水が点在しています。
中でも「百の噴水」や、ベルニーニの設計とされる水盆は訪れる人々を魅了し、世界的な名庭として知られています。
この庭園の情景は、印象派の影響を受けた繊細な光と色彩の描写で表現されています。
特に朝の光が作り出す陰影や透明感は独特で、荒いタッチや絵の具の動きによる表情豊かな表現が特徴です。
作品には「最後の印象派」「光の収集家」と称されるアーティストの卓越した技が込められています。

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作家プロフィール

1946年: スペイン・バダローナ生まれ。
1955年: アカデミア・パレスで絵を描き始める。
1965年: 19歳で助教授に指名。
1968年: パルマ・デ・マジョルカにアトリエを設置し、国際的に個展開催。
1988年: 「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる（スペイン人3人目）。
1990年: 日本初個展開催。シルクスクリーン作品発表。
1993年: マジョルカ島で逝去。享年47歳。
1995年: 淡路島にリャド美術館開館。
2000年: マジョルカ島に個人美術館開館（2012年閉館）。