作品名

サクレクール寺院 No.38　Sacré Coeur No.38

作家名

ベルナール・ビュッフェ
Bernard Buffet

モンマルトルは、パリで最も高い丘に位置し、古き良き時代の雰囲気を色濃く残す街並みが広がっています。
映画や海外舞台のロケ地としても知られるカフェ、芸術家たちが集う広場、そしてセンスの光るショップが点在するこの地の象徴的な存在が、丘の頂上に建つサクレ・クール寺院です。

普仏戦争やパリ・コミューンで命を落とした市民の慰霊を目的に、1875年に建設が開始され、約40年の歳月をかけて完成しました。
この寺院は、ビザンチン様式を取り入れた独特の3つのドームが特徴で、その名は「サクレ（聖なる）・クール（心）」を意味します。
フランスらしい曇天の下、寺院の威厳ある佇まいが印象的で、直線的で力強い表現がその存在感を一層引き立てています。

ベルナール・ビュッフェの作品は、鮮やかな色彩と黒い輪郭線が特徴で、現実主義的な視点から描かれています。
彼のスタイルは、直線的で硬質な線を駆使し、哀愁を漂わせる雰囲気を醸し出しています。
人物描写は虚飾を排除し、角張った形状と感情を削ぎ落とした表現が、戦後の不安や虚無感を象徴的に映し出しています。

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根強いファン層を持つ彼の作品は市場価値が安定しており、査定をご希望の方には全国対応で宅配買取を行っています。
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作家プロフィール

1928年: フランス・パリ生まれ。
1943年: パリ国立高等美術学校入学。
1948年: サロン・ドートンヌで批評家賞受賞。
1950年代: 悲哀をテーマにした独自の作風で世界的注目を集める。
1958年: 日本で初の個展開催。
1971年: フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章受章。
1973年: モンマルトル美術館で回顧展開催。
1974年: 南仏エクス＝アン＝プロヴァンスに「ベルナール・ビュッフェ美術館」設立。
1991年: 東京・京都国立美術館で回顧展。
静岡にベルナール・ビュッフェ美術館オープン。
1999年: 平成11年 10月4日、南フランス・ボームの自宅で逝去。享年71歳。遺作は広く評価される。