作品名

ジヴェルニーモネの家 (リャド本人サイン）Giverny Monet's house

作家名

ホアキン・トレンツ・リャド
Joaquín Trénchez Llado

爽やかなミント色のフレームに彩られ、そこからあふれ出す色彩と花々が目を奪います。
フランス・パリ郊外に広がる田園の静かな農村、ジベルニーにあるモネの邸宅は、印象派の巨匠モネが亡くなるまで過ごした場所として知られています。
この邸宅の庭園は四季折々にその姿を変え、美しい花々が咲き乱れる中、大作「睡蓮」のモデルとなった池や太鼓橋、大きな柳の木がエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。
穏やかな風が葉を揺らし、水面に優しいさざ波を立てる音が響く庭園で、池のほとりに立つと、光と影が織りなす絶え間ない変化に魅了され、いつまでも眺めていたくなるような気持ちになります。
この作品は印象派の影響を受け、特に朝の柔らかな光を重視して描かれています。
荒々しくも大胆なタッチで絵の具が飛び散り、滴り落ちる様子が特徴的で、近づいて見るとその力強さに圧倒されますが、少し距離を置くと穏やかで美しい情景が浮かび上がります。
「最後の印象派」や「光の収集家」と称される彼の作品は、リャドフレームという独特の外枠を用いることで、光の記憶を永遠に閉じ込めたような美しさを表現しています。

その希少性と芸術性から、リャドの絵画は多くのコレクターに愛され、高価買取の対象となっています。
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作家プロフィール

1946年: スペイン・バダローナ生まれ。
1955年: アカデミア・パレスで絵を描き始める。
1965年: 19歳で助教授に指名。
1968年: パルマ・デ・マジョルカにアトリエを設置し、国際的に個展開催。
1988年: 「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる（スペイン人3人目）。
1990年: 日本初個展開催。シルクスクリーン作品発表。
1993年: マジョルカ島で逝去。享年47歳。
1995年: 淡路島にリャド美術館開館。
2000年: マジョルカ島に個人美術館開館（2012年閉館）。