
千住博
ウォーターフォール・オン・カラーズ1 Waterfall on Colors 1
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千住博が1993年に発表した「フラットウォーター」は、彼がアメリカで名声を確立するきっかけとなった代表作の一つです。
この作品は、ハワイ島の海岸を取材した体験に基づいており、今も溶岩を噴出する荒々しい自然の姿を描いています。
雨雲が空を覆い、その下には黒い溶岩が広がり、岩肌の窪みに溜まる水が絶えず流れる様子がモチーフとなっています。
水面は雨雲の色を反射して白く描かれ、その白さの美しさが際立つ作品です。
この表現において、千住氏は和紙の地の白を巧みに活かし、地球の創生を象徴する溶岩を描くために、日本画独特の岩絵具を使用しました。
この絵具は、溶岩そのものを思わせる力強い質感を生み出します。
「フラットウォーター」は、壮大で荒々しい原始の地球を彷彿とさせ、観る者に自然の壮大さと神秘を感じさせます。
作品には日本画特有の余白の美が表現されており、伝統技法と現代的な感性が融合しています。
自然の動きが鮮やかに描かれる一方で、繊細な筆致と大胆な構図が共存し、シンプルな色彩による広がりと静けさが印象的です。
千住博の作品は高価買取の対象となっています。
根強いファン層に支えられ、相場が安定しているため、売却の際にも高い評価が期待されます。
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生い立ちと活動拠点: 千住博は日本生まれで、現在ニューヨーク在住の画家。崇高で巨大なスケールの滝や崖を描く作品で国際的に知られる。
制作スタイル: 抽象表現主義に根ざしたミニマルな表現と、日本古来の絵画技法を融合した作品を制作。
1982年 東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻を卒業。
1995年 第46回ヴェネツィア・ビエンナーレで東洋人初の名誉賞受賞。
2002年 MOA岡田茂吉賞大賞受賞。
2013年 大徳寺聚光院に襖絵を完成。
2016年 平成28年度外務大臣表彰受賞。
2017年 第4回イサム・ノグチ賞受賞。
2021年 日本芸術院賞・恩賜賞を「瀧図」で受賞。
経歴・主な役職
2007-2013年: 京都造形芸術大学学長を務める。
現在:
京都芸術大学教授
東京国立博物館アンバサダー
池坊文化芸術財団評議員
学校法人立命館顧問
康耀堂美術館館長
ヴァン・クリーフ&アーペル芸術学校マスターズコミッティー委員
公益財団法人徳川ミュージアム相談役