作品名

ガレの花瓶の花束　Bouquet in a Gallé vase

作家名

ベルナール・ビュッフェ
Bernard Buffet

アールヌーボーを代表するエミール・ガレと、新具象派の天才ベルナール・ビュッフェが共鳴し合ったかのようなコラボレーション。
ガレは植物に深い関心を持ち、ガラス作品を通して、はかなくも美しい植物の生命の誕生を表現しました。
その花瓶に生けられる花々は、画面から飛び出すような野生的でダイナミックな躍動感を持ち、花々の生命力があふれ出すような印象を与えます。

一方、ビュッフェの描く花や風景は、鮮やかな色彩と力強い黒い輪郭線が特徴で、直線的で硬質なスタイルが際立っています。
彼の作品は、虚飾を排したストイックな人物描写や、暗く哀愁漂う雰囲気が共存し、戦後の不安や虚無感を鮮烈に反映しています。この二人の表現が融合することで、生と死、希望と虚無が絶妙に交差する芸術が生まれるかのようです。

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作家プロフィール

1928年: フランス・パリ生まれ。
1943年: パリ国立高等美術学校入学。
1948年: サロン・ドートンヌで批評家賞受賞。
1950年代: 悲哀をテーマにした独自の作風で世界的注目を集める。
1958年: 日本で初の個展開催。
1971年: フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章受章。
1973年: モンマルトル美術館で回顧展開催。
1974年: 南仏エクス＝アン＝プロヴァンスに「ベルナール・ビュッフェ美術館」設立。
1991年: 東京・京都国立美術館で回顧展。
静岡にベルナール・ビュッフェ美術館オープン。
1999年: 平成11年 10月4日、南フランス・ボームの自宅で逝去。享年71歳。遺作は広く評価される。