作品名

カネットの夜明け (リャド本人サイン）Dawn of Canet

作家名

ホアキン・トレンツ・リャド
Joaquín Trénchez Llado

バルセロナ県沿岸に佇む歴史的な町、カネット・ダ・マール。
その中でもひときわ印象的な新古典主義のモンフォルト庭園、別名ホルトデロメロは、訪れる者を魅了します。
庭園内にはわずかな光を受けて輝く池があり、浮かぶ睡蓮の花と葉が幻想的な景色を織りなしています。
この睡蓮には「信仰」「清純な心」「信頼」といった花言葉があり、見る者に癒しと静寂をもたらします。
睡蓮が持つ豊かな色彩や水面の繊細な反射を、彼は印象派の技法を通じて見事に表現します。
特に朝の光を捉える感性はモネを彷彿とさせ、多様な表現力で多くのヨーロッパ王室をも魅了しました。
荒々しくも繊細なタッチで絵の具を飛び散らせ、滴る様子を取り入れる手法は、彼の作品に独特の動きと生命力を与えています。
「最後の印象派」や「光の収集家」として知られる彼は、リャドフレームと呼ばれる独自の外枠を用い、光の移ろいを永遠に記憶に残すような作品を創り出しました。
その美しい光と色彩のバランスは、多くの人々の心に深く刻まれています。

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作家プロフィール

1946年: スペイン・バダローナ生まれ。
1955年: アカデミア・パレスで絵を描き始める。
1965年: 19歳で助教授に指名。
1968年: パルマ・デ・マジョルカにアトリエを設置し、国際的に個展開催。
1988年: 「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる（スペイン人3人目）。
1990年: 日本初個展開催。シルクスクリーン作品発表。
1993年: マジョルカ島で逝去。享年47歳。
1995年: 淡路島にリャド美術館開館。
2000年: マジョルカ島に個人美術館開館（2012年閉館）。