作品名

黄金の池（夫人サイン）Golden Pond

作家名

ホアキン・トレンツ・リャド
Joaquín Trénchez Llado

黄金に輝く池、光に照らされて金色に染まる草々は、深い影との対比でその輝きが一層際立ちます。
穏やかな水面には青空が映り込み、静けさと美しさが溶け合った風景が広がります。
睡蓮の花が静かな水面に浮かび、その丸い葉が水面を覆う様子は、この自然の中でも特に魅力的です。
睡蓮は「信仰」「清純な心」「信頼」といった花言葉を持ち、その姿とともに癒しの象徴として人々に愛されています。
夏の晴れた日の午後、夕暮れ前の柔らかな光に包まれた木々が陽光を受け、まるで生命そのものの輝きを放つかのようです。
この作品では、印象派の影響を色濃く感じられます。
特に光と色の変化を巧みに捉え、荒いタッチで描かれた絵具が飛び散り、滴る様子が特徴的です。
この大胆で自由な表現により、自然のエネルギーと美しさが存分に表現されています。
リャドは「最後の印象派」「光の収集家」とも称され、独特のリャドフレームを用いることで、作品に永遠の輝きを与えています。

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作家プロフィール

1946年: スペイン・バダローナ生まれ。
1955年: アカデミア・パレスで絵を描き始める。
1965年: 19歳で助教授に指名。
1968年: パルマ・デ・マジョルカにアトリエを設置し、国際的に個展開催。
1988年: 「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」に選ばれる（スペイン人3人目）。
1990年: 日本初個展開催。シルクスクリーン作品発表。
1993年: マジョルカ島で逝去。享年47歳。
1995年: 淡路島にリャド美術館開館。
2000年: マジョルカ島に個人美術館開館（2012年閉館）。