作品名

街 DX 　City DX

作家名

天野喜孝
あまのよしたか
Yoshitaka Amano

1994年（平成6年）にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジーVI』は、シリーズ第6作目にあたります。
本作では、それまでシリーズの象徴であった「クリスタル」を廃し、魔法が滅びた世界を舞台とした新たな物語が展開されました。魔導の力を持つ謎の少女ティナ・ブランフォードを中心に、魔力と機械技術を融合した兵器「魔導アーマー」が描かれ、物語の中核を成しています。
ハードウェアの限界を超えた緻密なドット絵表現、群像劇のように複数の主人公たちが紡ぐ物語、それぞれの運命が絡み合い、壮大なカタストロフィーへと至る展開が魅力です。
主要キャラクターにはティナをはじめ、ロックやエドガーといった個性豊かな登場人物が揃い、彼らの背景や成長が深く描かれています。
天野喜孝の手による本作の表紙イラストは、日本的感性と西洋ファンタジーの要素を融合させた独特のスタイルで、騎士やモンスター、人外のデザインを幻想的かつ繊細に描き出しています。
その妖艶で夢幻的なタッチは国内外で高く評価され、特に欧米では絶大な人気を誇ります。
その作品は、見る者の想像力をかき立て、国境を超えた支持を集めるファンタジーアートの代表例といえるでしょう。

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作家プロフィール

1952年：静岡県出身
1967年：タツノコプロに入社し、アニメーションのキャラクターデザイナーとしてキャリアを開始。『科学忍者隊ガッチャマン』や『タイムボカン』シリーズなどを手掛ける。
1980年代：フリーランスとなり、挿絵やイラストの分野で活動を広げる。小説『吸血鬼ハンターD』シリーズの挿絵で注目を集める。
1987年：『ファイナルファンタジー』シリーズのロゴデザインとキャラクターアートを担当し、国際的な評価を得る。
1990年代以降：絵画、舞台美術、衣装デザインなど多岐にわたる活動を展開。国内外で展覧会を開催し、アーティストとしての地位を確立。
現在多方面で活動を続ける一方、独特の画風で多くのファンに愛されている。